「埼玉県 不用品回収」と調べるだけでも、多くのサイトが出てきますよね。
そんな中に、もしかするとぼったくりするような悪徳業者がいるかもしれません。
今回はそんな被害が少しでもなくなるように、詐欺の手口・悪徳業者の特徴・対策について詳しくお伝えしたいと思います。
これから不用品回収を依頼しようと考えている方はぜひ最後までチェックしてください。
不用品回収業者によくある詐欺の手口

悪徳業者にはある程度の共通したやり口があるようです。
まずはここをチェックし、被害に遭わないよう知識を蓄えておきましょう。
1. 無料回収を謳いながら車で巡回している
「無料」や「今だけの限定価格」をうたい文句にしている場合、得体の知れない業者である可能性があります。

回収はするものの不法投棄する業者もいるようですので、要注意です。
他にも「無料で引き取る」と言ったにもかかわらず、作業終了後に「リサイクル料金は別」「運搬料金は20,000円かかる」などとこじつけて、高額請求されることもあるようです。
2. チラシを配って集客をしている
無許可営業の悪質業者が混在しており、所在地が定まった営業ができていない可能性があります。
チラシを確認したら、実際に住所が存在している業者なのか、ホームページはないかなどを調べるようにしましょう。
3. 勧誘電話をしつこくかけてくる
高齢のご家庭を狙って、何度も電話をかけてくる業者がいます。
取り合わなければ問題ないものの、もし対応してしまった場合には高額での請求を前提に訪問してくる可能性があります。
しかもこの場合、言い返すことが難しそうなお年寄りや女性をターゲットにすることが多いため、電話をかけてきた業者に依頼する際は十分に注意が必要です。
4. 飛び込みで家へ訪問してくる
拡声器などを使用して、街宣しながら回収する業者の中には悪徳業者も紛れており、身元がわからないことも多いようです。
訪問された側は「そういえば、あれは要らないな……」と思うものがあれば、ちょうどいいと考えて引き渡してしまうかもしれません。
しかし回収はするものの、お金になる部分だけを取り出して、あとは不法投棄するというケースは後を断ちません。
そして急な訪問の際に注意しなければならないのが、「領収書やレシート」をもらえる業者なのかということです。
万が一あなたが「勢いで渡してしまったけれど、やっぱり返してほしい」という考えになったとしても、悪徳業者の場合は「レシートがないから証拠がない。記録に残っていない」として取り合ってくれません。
不用品回収業者が急に来た時ほど、冷静な対応が必要です。
5. 理由をつけて後から高額請求をしてくる
契約した後でも、オプションや追加料金などが曖昧な場合には注意が必要です。
「1tトラックで伺いますね」と言われても、タイプによっては積める量が変わることも。「この車両の場合は追加で料金が発生します」と、作業日当日に高額請求される事例もあるようです。

事前に、「総額でいくらになるのか」きちんと見積もりをもらう必要があります。
6. 半ば強制的に押し買いをしてくる
不用品回収のために室内へ入った際、貴金属などを物色する悪徳業者も存在します。
何らかの理由をつけて引き渡すように仕向けたり、大きな家具なども「後々処分が困難になる」などと不安にさせたりすることで、依頼者が必要以上にものを渡してしまう事例があります。
家にあげてしまっていることから、「拒否したくても、恐怖心から断れない」という心理をついた悪質な手口です。
家の中をジロジロ見るような動きがないか注視し、「他も一緒に処分した方が良い」と言われてもはっきり断るようにしましょう。
自分たちの都合が良いように高価なものを回収し、転売して利益を得ようというやり方ですが、最悪の場合、盗んでいくこともあるようです。
悪徳業者スタッフの特徴

前項で具体的な手口について紹介してきました。併せて知っておきたいのが、悪徳業者のスタッフの特徴です。
これから紹介するような違和感を感じた場合は、契約前にその業者についてよく調べてみてくださいね。
1.素性を明かさない
例えば、急に訪問してきたスタッフが素性を明かさない場合は要注意です。
「責任者は別にいる、事業所をもたずに営業している」などと曖昧なことを言うのであれば、お断りした方が良いでしょう。
悪徳業者は事業所を持っていないことが多いようです。詐欺を働くごとに活動拠点を変えられ、身元がわからなければ問い合わせがくることも避けられるためです。

しっかり事業所が定まっている業者を選ぶようにするとトラブル回避につながります。
2.見た目がだらしない
これに当てはまる全ての業者が悪徳であるということではありません。
しかし優良な業者であればリピーター獲得や口コミでの評判を大切にし、長期的な利益を考え、マナーや身だしなみに関して教育しています。
悪徳業者は目先の利益を優先するため、身だしなみには気をつかっていない傾向にあります。
そもそも不用品回収のためとはいえ、不潔な人を自宅にあげるのは嫌ですよね。

「嫌だな」と感じる業者と契約してもメリットは少ないため、最初からお断りしておくのが良いかもしれません。
3.態度が急に変わる
「悪徳業者あるある」の一つがこちら。
- 質問した時に、急に高圧的に答えてきた
- 料金の話になると語気が急に強まった
など、態度が急に変わることがあります。
後ろめたいことがあるので、それをごまかしたいがために「口を挟ませまい」と高圧的になるのではないでしょうか。
または料金について、無理やり納得させる狙いがあるかもしれません。

どちらにしても、こちらが恐怖心を抱くような業者とは契約するのは避けたいですね。
4.外国人スタッフしかいない
廃品回収業者を装った外国人グループによる被害も報告されています。
- 一人の人物が毎回ナンバーが違う車に乗ってやって来て、不用品の処分を促す放送をしている
- 工務店の周りの資材を物色し、写真を撮っている
- 工場の外に置いている資材を盗んで持っていく
など、どれも車で地域を巡回しているケースでした。
「身元がわからない人物には不用品の処分を任せない」という注意は必ず守るべきです。
5.「積み込んでからでないと料金が確定しない」と言う
悪徳業者がよく言うのが、「まずは積んでみないと……」です。
最終的な見積を確定させないまま作業を始めて、積み終わっておろせない状態にしてから高額請求してくることがあります。
口頭だけで料金を伝え、いきなり作業しようとする業者はレッドカードです。書面での見積もりがない場合は不用品を引き渡さないようにしましょう。
6.領収書やレシートを発行したがらない
訪問してくる業者の中にも多くみられるのがこのパターン。これは「証拠」となるものを残さないためです。
「今領収書を切らしていて……」と理由をつけてきますが、そもそも用意されていません。
もしあなたが高額請求被害に遭って、後々「返金してほしい」と言った場合にも、業者は「そもそも証拠がない。あなたとはなんのやりとりもしていない」と言い張れるのです。
書面での証拠を一切残さないというのは、悪徳業者側が予防線を張るためとも言えます。

私たちは自分の身を守るためにも、見積書・領収書もしくはレシートを発行してくれる業者と契約する必要があります。
不用品回収業者にぼったくられても返金の可能性は低い

大前提として、前述のように悪徳業者は書面での証拠を残しません。
そのため私たちがトラブルに巻き込まれたとしても、それを示す証拠がありません。返金の可能性が低いという背景にはこのような理由があるためです。
しかし書面がある場合や、書面がなくても訴えたいという場合、話は別です。
ここから相談先について解説していきます。
消費者センターに問い合わせる
消費者と事業者間のトラブルについての相談や、交渉の手伝いをしてくれる場所です。
「188」に電話すれば最寄りの消費者センターにつながります。
具体的な解決策や交渉の方法についてアドバイスしてくれますが、領収書などの関係書類がない場合にはあまり効力がない可能性もあります。
弁護士に相談する
ぼったくられた金額分を取り返そうとしても、弁護士に支払うお金の方が高額になることが考えられます。
それはデメリットになりますが、どうしても許せない場合はお金がかかることを理解した上で相談してみてください。お金を取り返すために動いてくれます。
ただし証拠類がない場合、取り返すのが難しいこともしばしばあります。

勝てる要素があるのか、かけるお金・時間がどれほどになるのかなど、いろいろなバランスを見極めて行動にうつしてくださいね。
恐喝・暴力を振るわれた場合は警察へ通報
警察は民事不介入が大原則ですので、事件と判断されない限り警察は動かないとお考えください。
ただし、脅迫や暴力を振るわれた、監禁されたなどの場合はすぐに通報してください。
悪徳業者の詐欺にひっかからないための対策

残念なことに、悪徳業者に対して返金を求めても、返してもらえる可能性は低いというのが現状です。
ですので日頃から、詐欺にひっかからないように注意しておきましょう。
対策のため不用品回収業者への依頼前に知っておいたほうが良いこと・チェックするべきこと、について解説していきます。
1. 基本的に無料で不用品を処分することはできないと理解する
「無料」とうたっている業者のほとんどは、回収したものを「不法投棄」しています。
回収してもらったはずの自転車が、後日近所の川に廃棄されているのを見つけたという事例もあります。
不法投棄された場合は、「依頼主」にも5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金の処分がくだされる可能性があります。依頼しただけで罪に問われる可能性があるのです。
「わざわざお金をかけたくない……」と思ってしまう不用品の処分ですが、少なからずお金がかかることは理解しておきましょう。
2. 回収に必要な許可をもっているか確認する
正規の不用品回収業者は、それを扱うための許可を持っています。
私たちは、これから依頼しようとしている業者が「一般廃棄物運搬収集運搬業許可」や「古物商許可」を持っているかどうかを調べなければなりません。
それぞれの許可について、簡単にご説明します。
- 一般廃棄物運搬収集運搬業許可
一般家庭で発生したゴミ・事業で発生するゴミのうち産業廃棄物以外のゴミを収集できる許可のこと。
各自治体の長の許可がないと取得できない。 - 古物商許可
古物営業法で定められている古物を売買または交換する際に必要な許可のこと。
管轄の警察署へ届け出て、審査が受理される必要がある。
許可を取るためには少々ハードルの高いものばかりです。
これらを持っていることが確認できる業者であれば、信頼して不用品回収の依頼ができそうですね。
また、もしあなたが法人の関係者の立場で不用品の回収を依頼するなら、各都道府県知事の許可である「産業廃棄物収取運搬許可」を所持している業者であるか、確認することも重要です。
万が一許可を持たない業者に依頼してしまった場合、「無許可業者への処理委託」という形になり、重い罰則の対象になる可能性があるため注意してください。
3. ホームページなどネット上に情報を確認する
必要な許可を持っている業者は、ホームページにその許可内容について掲載する義務があります。
まずは、以下について確認しておきましょう。
- ホームページがあるかどうか
- ある場合は取得している許可の記載があるか
しかし今ではお金さえ払えばホームページは簡単に作れます。「ホームページがある=優良業者とは限らない」ことを念頭に置いておく必要がもあります。
ホームページの確認と同時に、口コミやGoogle Mapなどに会社情報があるかどうかも調べると、より安心です。
4. 適正価格の相場を知るために相見積もりを行う
不用品回収はまだ新しい業界ですので、大手が少ないことが悪徳業者がはびこる理由となっています。
少しでもリスクを減らすため次のことが重要です。
- 複数の業者から見積をとること
- だいたいの金額を把握しておくこと
そうすれば「これは高すぎるのでは?」と疑いの目を持つことができる上、見積もりを証拠として残すこともできます。
5. 見積もりや領収書やレシートを発行してもらう
前述したように悪徳業者は証拠になる記録を一切残さないように動いていることがあります。
見積もりや領収書など、証拠となるものの発行を拒否した場合は依頼しないほうがいいと言えるでしょう。

同時にクーリングオフが記述されているかどうか、規定を聞いた時にはっきり答えられるかどうかも確認することをおすすめします。
6.クレジットカード支払いが可能か確認する
悪徳業者は手元にすぐに現金を得たいと考えているため、支払い方法を現金のみにしていることが多いようです。
もしクレジットカード支払いを設定しようものなら、信販会社との契約の段階で悪徳業者の正体がバレる恐れがあります。
よって、反対にクレジットカード支払いができる業者は詐欺を働く可能性は低いと考えられます。
7.全く同じ内容のサイトがないか調べてみる
ホームページがある業者は比較的信用しやすいのですが、中には「全く同じ内容・イラスト・写真」を用いた「別の屋号のサイト」を複数所持している業者もあります。
例えば、これから不用品回収を依頼しようと思ったあなたがインターネットで不用品回収について検索すると、以下のサイトを見つけました。
- 不用品回収センター
- ゴミ回収センター
- 廃品回収センター
これらの特徴は「それぞれの詳細まで作り込まれていて信用できそうに見える状態」です。
しかし、よく見るとどのホームページを見ても全く同じ構成・料金体系・イラストが使用されています。
この場合に考えられることは、「一つの悪徳業者が3つのサイトを運営している」ということです。
できるだけ多くの窓口から多くの客を取り入れようとするので、このような現象が発生します。

もし偶然にも全く同じようなホームページを見つけたら、どちらにも依頼しないことをおすすめします。
私が実際に利用した不用品回収業者については、以下の記事で紹介しているので是非参考にしてみてください。
