カーペットを「いざ処分しよう」と思ったけれど、サイズが大きくて捨て方がわからない……と、困ってしまったご経験はありませんか?
処分を安く済ませる方法や、早く済ませる方法など、具体的にご紹介します。
大きなカーペット(絨毯)は粗大ごみになるケースが多い

カーペットはそのサイズから、多くの場合粗大ごみに分類されます。
しかし自治体によっては処分区分が異なることもありますので、処分前には必ず確認してくださいね。
参考までに、埼玉県の主な地域での処分区分と費用について紹介します。
自治体 | 処分区分 | 料金 |
---|---|---|
さいたま市 | 粗大ごみ | 550円 |
川口市 | 粗大ごみ | 310円 |
川越市 | 粗大ごみ | 1,000円 |
所沢市 | 粗大ごみ | 1,000円 |
これらの自治体では全て粗大ゴミの区分になりますので、回収を依頼するとすれば以下の手順が必要です。
- 各自治体の粗大ゴミ回収窓口にて申し込む
- 粗大ゴミシールを購入する
- 指定日に指定場所へ排出して回収してもらう
少々手間はかかりますが、一番に思いつくのはこの方法ではないでしょうか。
粗大ごみで出したくない場合は小さく切断する
カーペットを粗大ゴミとして処分する方法を紹介しましたが、小さく切ってしまえば一般ゴミとして捨てることも可能です。
一辺が30cm〜40cmくらいになるよう正方形にカットしたら、可燃か不燃のゴミ袋に入れて収集日にゴミ出ししましょう。
とはいえカーペットの素材によって可燃・不燃は変わるため、どのように分別すれば良いか素材分類も紹介します。
- 可燃ゴミ
→絹、麻、綿、ウール、い草、竹などの天然素材 - 不燃ゴミ
→ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アクリルなどの合成繊維、裏面がゴム製素材になっているタイルカーペット

素材に応じたゴミ袋を用意し、使用してくださいね。
以上のような手間はかかるものの、粗大ゴミの処分料金が高い地域では、一般ゴミに出す方がトータルコストを抑えられます。
処分を急がない場合、処理のために時間が取れる場合にはおすすめの方法です。
ホットカーペット(電気カーペット)は切断しないこと
カットして捨てる方法は、ホットカーペットでは絶対にまねしないでください。
電熱線が張り巡らされているため、最悪の場合カットした瞬間に感電を起こします。
ホットカーペットは一般ゴミでの処分は諦めて、粗大ゴミに出しましょう。
カーペット(絨毯)の処分方法

粗大ゴミ・一般ゴミで出す以外にもカーペットを手放す方法があります。
急いで処分する場合・お金をかけたくない場合などに応用できますので、ぜひ参考にしてください。
不用品回収業者に依頼する
もし急ぎで処分したくても、粗大ゴミは申し込みから処分までに1週間ほどかかりますし、一般ゴミでも収集日まで待たなければなりません。
「引っ越しが急に決まって処分に困っている」そんなピンチの際は、即日対応も可能な不用品回収業者もおすすめです。
分別やカットを事前にする必要もありませんので、申し込みをしたら後は訪問を待つだけです。
しかし不用品回収業者を利用すると、不要品をたくさん回収に出す時はお得になるものの、単品の場合には費用が割高になることがほとんどです。

よほど急いでいる時以外は、単品の回収依頼は避けた方が良いかもしれません。
不用品回収と粗大ゴミ処分についての比較を以下の記事で行なっているので、是非参考にしてみてくださいね!

自治体指定の処理施設に持ち込む
ゴミ処理施設に自身で持ち込む方法があります。
粗大ゴミの回収・一般ゴミの収集日を待つ必要がありませんので、持ち込みできる方にとっては早く処分できる方法です。
例えばさいたま市の場合、以下のように施設ごとでゴミの種別制限はあるものの、4カ所で搬入を受け付けています。
- 西部環境センター:燃えるゴミ、燃えないゴミ、粗大ゴミ
- 東部環境センター:燃えるゴミ
- 桜環境センター:燃えるゴミ、燃えないゴミ、粗大ゴミ
- クリーンセンター大崎:燃えないゴミ、粗大ゴミ
平日持ち込みの場合は予約も不要ですので、お急ぎの方は気軽に利用が可能です。
家具引取りサービスを利用する
ニトリなど一部の店舗で家具を購入した場合、古い家具を引き取ってくれるサービスもあります。
一部では有料のお店もあるようですが、ほとんどの場合は「新しいラグを購入した場合に古いカーペットを引き取る」という対応です。
カーペットの買い替えを検討中の方は、購入予定店舗にて引き取りサービスに対応しているか問い合わせしてみてください。
フリマアプリなどを活用する
状態がきれいなものはフリマアプリで販売できる可能性もあります。とはいえサイズが大きいと発送が難しいですよね。
自治体によっては、中古品をあげる・譲るをコンセプトにした「ジモティー」というアプリを推奨しています。
中古品が欲しい人は近所で出品している人がいないかをチェックでき、不用品がある人は欲しい人を募るというアプリです。

さいたま市も、まだ使える粗大ゴミをリユースするためにジモティーの活用を呼びかけています。
ご近所で欲しい人が見つかれば、直接引き渡しに行くことで送料は発生しませんし、取りに来てもらうことも可能です。
出品の際は有料でも無料でもOKで、登録自体は5分ほどで終わるので、ゴミとして処分する前に一度利用を検討してみてはいかがでしょうか。
カーペット(絨毯)の芯はノコギリで切断して処分する

カーペット購入時には、中心に巻き芯が付いていますよね。
これらの素材は竹/プラスチック/段ボールがよく使われているようです。
この巻き芯の捨て方も素材ごとに異なるため、ひとつずつ解説します。
カーペットの竹芯を処分する
芯に使われている竹は長さが30cmを超えるものがほとんどです。
しかしカットしてしまえば、30cm以内の竹は燃えるゴミとして処分が可能なので、ノコギリなどで竹を短くカットし、燃えるゴミの袋に入れて収集日に排出すれば処分完了です。
段ボール素材の芯を処分する
段ボールの場合は資源ゴミとして排出できます。
大きすぎて排出が困難な場合は、ノコギリなどでカットしておきましょう。
カッターは、刃が折れたりケガをしたりする心配があるため、使用を避けた方が良さそうです。

硬くて切りにくい場合は、水を染み込ませると切りやすくなります。
プラスチックの芯を処分する
巻き芯に使われるのは片手で持ち上げられるほど軽い芯がほとんどです。
ノコギリで切れるくらい薄いので、無理やり折るのではなく切って処分することをおすすめします。
無理やり折ってしまうと、折った先が鋭利になり、ゴミ置き場で他のゴミ袋を突き刺してしまう可能性があります。
周りに迷惑をかけないで済むよう、丁寧に切って処分しましょう。